快気祝いの座談会!
ファルカス「……で?」
ルーラー「『で?』って……、タイトルにあるとおりだよ。快気祝いの座談会」
ファル「快気祝い? 誰の?」
ルーラー「いや、僕の……」
ファル「……はあ」
ルーラー「なっ、なんでため息をつく!」
ファル「だってなぁ……。お前、ちっとも『ザ・スペリオル』を書かないし。それで祝ってもらおうっていうのは、かなり甘いんじゃないのか?」
ルーラー「うぅっ……」
ファル「いいじゃないか。メンバーからお祝いの言葉、きたんだろ? それで満足しろよ」
ルーラー「いや、満足してるよ。だからこれはそのファンサービスの意味合いも兼ねていて――」
ファル「ファンサービスなら小説書けよ。そのほうがまだ喜ばれるって。……いや、大体だな。ファンサービスして喜んでくれるファンなんているのか? お前の小説に」
ルーラー「い……、いる、と思う……」
ファル「……弱気だな」
ルーラー「いま思ったんだけどさ、なんでここにファルカスしか来てないの? ニーナは――来なくてもいいけど、でもサーラは?」
ファル「呼んではあるよ。そのうち来るんじゃ――っと、ウワサをすれば影、か」
サーラ「あっ、ファル! ……と作者さん」
ルーラー「よかった。これでやっと快気祝いっぽく――」
サーラ「死んでなかったんだね」
ルーラー「死んでない死んでない。というか、生みの親をなに勝手に死んだことにしてるの」
サーラ「死んでればよかったのに」
ルーラー「さ……、サーラ?」
サーラ「私たちの物語よりも二次ばかり優先させる作者さんなんて死んでくれていいのに」
ルーラー「…………。サーラのキャラが変わってる……。も、もうこの世の終わりだー!!」
ファル「あ、走っていっちまった……。それにしてもサーラ、オレですら思うぞ。キャラ変わってる」
サーラ「うん。私自身もそう思う。でもこれがいまの私なんだよね。少なくとも『ザ・スペリオル』現在では」
ファル「ああ、聖人君子なキャラだったサーラはどこに……」
サーラ「それは原稿用紙版の私のことだね。なんでも作者は、私があまりにも人に悪感情を抱かないキャラだから、話が盛り上がらないって思ったらしくて」
ファル「らしくて?」
サーラ「展開をもっとドラマチックにするために、私を悪感情をそれなりに出すキャラに変えることにしたんだって」
ファル「……余計な設定変更を……。しかもそれで自分自身がダメージ受けてるし、作者……。というか、オレの苦労も考えろよ……」
サーラ「そんなわけで、こんな感じのキャラの私も、よろしくお願いしま〜す。あ、別に普段から『死ね』とか『消えろ』とか言ってるわけじゃないよ。人を憎むこともあるようになった、というだけ」
ファル「まあ、確かにお前、以前は『罪を憎んで人を憎まず』なところあったもんな。どんな悪人にも慈愛の精神を持って接していた、とでもいうか……」
サーラ「そのせいで人間らしさを失ったキャラになっていたんだよね。これからは人間らしい私でいくよ〜。『私らしく』じゃなくて『人間らしく』。あ、『せめて人間らしく』って感じかな?」
ファル「う〜わ。またわかりにくいネタを連発して……」
サーラ「見ている人を置いてけぼりにしてみたいっていう感情も芽生え始めてきたんだよ」
ファル「本当に厄介な設定変更したなぁ、作者……」
サーラ「それじゃあ皆さん、また『ザ・スペリオル〜夜明けの大地〜』で会いましょう」
ファル「今度は完結まで一気に書いてくれるといいんだけどな……はぁ」
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